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reviewed ハミダシクリエイティブRe:Re:call by まどそふと (ハミダシクリエイティブ, #3)

まどそふと, 宇都宮つみれ, 甲木順之助, 茜屋, もじゃすびい, まつむー, cao.: ハミダシクリエイティブRe:Re:call (GraphicNovel, Japanese language, まどそふと) No rating

くじ引きで生徒会長に任命された「和泉智宏」は、初めこそ安心安全を心がけ無難に業務を行っていたものの、いつの間にやら人並みの責任感を覚えはじめたばかりか、他の役員と休日に出かけるほど活動的になっていく。

ある日、個人サークルのスタッフとして同人誌即売会に参加させられた智宏は、本を販売し終えて、飲みものを買いに席を離れる。 その途中、ふとした気の迷いで足を踏みいれた一次創作のスペースに、いるはずのない人物の姿を目撃して……?

これは本編から「ハミダシ」た、正ヒロインではない女の子の物語。

平坦。

No rating

キャラクター性の一本だけで押し通してきたなぁという感想。 キャラゲーだからそれはそうという話もあろうが、何だかんだで無印と凸では関係性とかリスペクトとか成長とかそういうものがしっかり描かれていた気がしており、その点 Re:Re:call ではそういった面が (ないとは言わないが) 割と薄いように感じた。

莉々子の特徴的な性格 (キャラが濃いというほどでもない……かも) をベースにコメディを仕立てた感じで、これといって大きな起伏やゴールがあるでもなく平坦な話なので、追加2本目となるとこんなものか…… (雑念) と思いながらプレイしていたら終わってしまった。

盛り上がりがないならないなりに日常ものとして見るとどうだったかというと、それでもやはり多少退屈な感じはした。 日常の一幕を駆動するのが莉々子の性質と行動くらいしかないからかもしれない。 本編や凸よりも他の主要キャラとの絡みが薄くなっており、それによって単調さが増したように感じるというのはある。

端的にまとめると、純粋にキャラものになって他の成分がなかったので私には刺さらなかった。無印や凸のような方向性とクオリティを期待してしまっていたせいで落胆したというのもある。